公務員を目指す事は堅実か?ある離島の青年の進路について

ここ数日、某・離島からやってきた若者の新生活開始の世話をしていました。そこで思ったことをいくつかシェアしたいと思います。

その若者は母の田舎の友人の息子(18歳)。

年齢差が凄いし、そもそも私とは全く縁もゆかりもない青年ですが、都会暮らしをさせる親の心配を解消するために、色々と世話をしてあげてほしいとお願いされての事です。

彼は4月から2年の間、公務員試験の専門学校に通う為に、某・離島から東京へやって来たのです。

当初は学校の教師になるつもりで4年制の大学を受験する予定でしたが、大学進学は家族の反対で断念。

公務員になるには専門学校に入ろう!という訳で、東京の公務員試験の専門学校に入学しました。

試験に合格して地元で働きたいそうです。志望の職は消防士。堅実ですね。

ロールモデルの不在

彼と話して気づいたのですが、驚くべきことに最初から民間企業で働くという選択肢は0です。

おそらくネクタイを締めて会社に出勤するというライフスタイルのイメージが無いのでしょう。

様々な職業がある事は知っていても、まったくリアリティが無いそうです。

そして、彼の周囲の大人は公務員と農家しかいないようです。ちなみに女性が都会に出てきた時は看護婦とか保育士になるとの事。

彼の生まれ育った離島は人口約2万人。主要な産業はサトウキビの栽培と黒砂糖の加工です。

島には電車も無ければ信号は1つだけ。その信号も主な用途は本土に行った時の練習用です。

島を周回するバスは手を上げればどこでも止まってくれますし、乗せてくれます。

そんな島ではいわゆる企業というものが極端に少なく、島の大人はサトウキビ農家をやるか、役所に勤めるか。

補助金はふんだんに出ているらしく、船がほとんど停泊していない港が幾つもあったり、国道沿いにずらっと謎のオブジェが並んでいたりはしますが、大きな建設会社があるという訳ではありません。

そんな環境で暮らした彼に大人になった時のロールモデルが見つからないのは当然です。

しかし離島でもネット環境は整備されていますし、スマホも普及しています。

都会の情報は共有されているので、リアルに感じられない情報だけは大量に入ってきます。

その結果、将来は地元で暮らすにせよ、一度は都会で生活したいという本人の希望もあり、仕送りを受けながら専門学校に通う事になったのです。

彼からこの話を聞いたとき、私はこんな事をアドバイスしました。

公務員になる事を目指して勉強するのは勿論だけれども、せっかく都会に来たのだから何でもかんでも試してみて、あちこちに行ったり色んな人の話を聞いたりして欲しい。

公務員以外にも色んな選択肢はあるし専門学校に通いながらも、やっぱり公務員目指すの辞めた!○○になるって進路変更する事があるかもしれないよ。

これは、大学を出たらサラリーマンしか道は無いと考えていた自分に向けての言葉でもあります。

たまに思い浮かぶ疑問を打ち消しながらレールを走り続け、途中で脱線し、結局私が独立を選択できたのは昨年の事。

進路変更できたのは30代になってからです。

彼には思い込みや親をはじめとする世間一般のつくったイメージに洗脳されずに、悔いのない進路を選んで欲しいと思います。

地方公務員の給料について

それに公務員の給料についても、民間との格差が大きいと取り正されるのは高齢の公務員世代です。

若い世代は給料が安いままに据え置かれるでしょう。

「就職できれば一生安泰」──そんな風にいわれた公務員だが、
今や昔のことのようだ。地方公務員の給与が、ここ10年ほどの間で激減しているのだ。

 2013年(平成25年)の地方公務員給与実態調査によると、
一般行政職の平均年収は633万8000円(勤続22.1年)で、
5年前と比べて47万2000円も減っている。
さらに10年前と比べると78万5000円も減っているのだ。

 警察職では、平均年収732万1000円(勤続20.1年)で、
5年前の81万8000円減、10年前の148万7000円減。
さらに教育職(小中学校)では平均年収679万5000円(勤続22.5年)で、
5年前の92万4000円減、10年前の103万6000減と、特に下落ぶりが目立っている。

5年で10%超カットも… 給料激減で地方公務員が生活破たんか

この数字を見る限り、堅実かもしれませんが、凄い閉塞感があるのではないでしょうか?

まわりの大人が公務員で余裕のある暮らしをしているのを見て、真似をしたからといっても、時代が違うのです。

だったら今の時代はどうしたらいいの?というところですが、それこそ自分で見識を広げて選択しなくてはいけないところです。

結局のところ、既成概念とか前例に乗っかるのは、思考停止に過ぎないのだと思います。

楽だし、周囲も認めてくれますからね。

でも、それが本当に自分にとって良い選択であるかというと非常に怪しいと言えます。

ニュートラルに聞けばこんなにも当たり前の事を13年前の私は気づいていませんでした。

ウザがられないよう注意して、彼にはアドバイスしましたが、果たしてどれだけ聞いてくれたかなぁ。

彼の目に映る私は、「平日にも買い物を付き合ってくれる、何をやって食べているのか良く分からないオッサン」だと思いますが、そういう枠からハズれた存在になったからこそ見えるようになった風景もあるのです。

 

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